馬鹿の一つ覚えのソースを表示

{{Infobox Single
| Name = 馬鹿の一つ覚え
| Artist = [[緑黄色社会]]
| Album = [[Channel U]]
| Released = 2024年11月13日
| Format = [[音楽配信]]
| Genre = {{hlist-comma|[[ファンク]]<ref name="Real Sound 20241115">{{cite web2 |df= ja |author= 石井恵梨子 |date= 2024-11-15 |title= 緑黄色社会「馬鹿の一つ覚え」 |url= https://realsound.jp/2024/11/post-1840916_2.html |website= [[Real Sound]] |publisher= blueprint |accessdate= 2024-11-22 |url-status= live |archiveurl= https://web.archive.org/web/20250102115738/https://realsound.jp/2024/11/post-1840916_2.html |archivedate= 2025-01-02 }}</ref>|[[ダンス・ミュージック|ダンス]]<ref name="ROCKIN'ON JAPAN レビュー">{{cite web2 |df= ja |author= 杉浦美恵 |date= 2024-12-06 |title= 長屋晴子の歌声にある、密やかな毒気を味わい尽くす-『馬鹿の一つ覚え』緑黄色社会｜ 邦楽 CD/EP新譜レビュー |url= https://rockinon.com/disc/detail/211029 |website= rockin'on.com |publisher= ロッキング・オン |accessdate= 2024-12-11 |url-status= live |archiveurl= https://web.archive.org/web/20241207041641/https://rockinon.com/disc/detail/211029 |archivedate= 2024-12-07 }}</ref>}}
| Length = 4分4秒
| Label = [[エピックレコードジャパン|Epic Records Japan]]
| Writer = [[長屋晴子]]
| Chart position = [[#チャート成績|後述]]を参照
| Last single = {{unbulleted list|「[[僕らはいきものだから]]」|（2024年）}}
| This single = {{unbulleted list|「'''馬鹿の一つ覚え'''」|（2024年）}}
| Next single = {{unbulleted list|「[[illusion (緑黄色社会の曲)|illusion]]」|（2025年）}}
| Misc = {{Extra track listing
  | Album = [[Channel U]]
  | Type = studio
  | prev_track = 「Channel Me」
  | prev_no = 8
  | this_track = 「'''馬鹿の一つ覚え'''」
  | track_no = 9
  | next_track = 「Each Ring」
  | next_no = 10
}}
{{External music video|{{YouTube|oowSgjv49vk|「馬鹿の一つ覚え」}}}}
{{External music video|{{YouTube|Zw1e-9PdUtk|「馬鹿の一つ覚え（緑黄色社会 Live House Tour "Laugh"）」}}|Upper caption=ライブ映像}}
}}
「'''馬鹿の一つ覚え'''」（ばかのひとつおぼえ）は、日本のポップ・ロック・バンドである[[緑黄色社会]]の楽曲。2024年11月13日に[[ソニー・ミュージックレーベルズ|Sony Music Labels]]の社内レーベル[[エピックレコードジャパン|Epic Records Japan]]より[[音楽配信|配信限定]][[シングル]]として発売された。[[長屋晴子]]が作詞作曲を手がけた本作は、映画『[[六人の嘘つきな大学生#映画|六人の嘘つきな大学生]]』の主題歌として書き下ろされた。　

== 制作背景 ==
2024年9月3日、同年11月22日に公開の[[東宝]]配給映画『[[六人の嘘つきな大学生#映画|六人の嘘つきな大学生]]』の主題歌を緑黄色社会が担当すること、楽曲タイトルが「馬鹿の一つ覚え」であることが発表された<ref>{{Twitter status|ryokushaka|1830697201879916708}}</ref>。映画のプロデューサーである稲垣優は、かねてより緑黄色社会のファンの1人として楽曲を聴いたりライブを見たりして感銘を受けていたとし、主題歌を依頼した経緯について“嘘”とは無縁のイメージがある緑黄色社会さんに、『もし“嘘”をテーマにした曲があったら、どんな楽曲になるのだろうか？』と思ったのが、本作の主題歌のオファーのきっかけでしたと説明した。

楽曲はタイトル先行で制作された。作詞を手がけた[[長屋晴子]]によれば「何年か前」に「馬鹿の一つ覚え」という言葉を目にし、インパクトに残りいつか使おうと思ったことから携帯電話のメモに残していた。その後主題歌の依頼を受け、「嘘」という題材に合うという判断から使用されることとなった。また、長屋は「[[幸せ -EP-#逆転|逆転]]」や「[[うそつき (緑黄色社会の曲)|うそつき]]」と角度が違うだけで同じ世界線}}の曲とし、でも“逆転”や“うそつき”には、未練みたいなものがあるような気がしていて。そこに弱さもあって。この“馬鹿の一つ覚え”に関しては、それもありつつ余裕が出てきたような感じなんです。“逆転”にも余裕はあるんですけど、もうちょっと若さがある、強がった余裕だったんですけど、“馬鹿の一つ覚え”に関しては、強がってるとかじゃなくてと説明している<ref>{{cite journal |和書|author= 古河晋 |date= 2024-09-30 |title= 緑黄色社会、“恥ずかしいか青春は”“僕らはいきものだから”“馬鹿の一つ覚え” 、詞曲を手掛ける曲が快作ばかりの長屋晴子の変化に迫る |journal= [[ROCKIN'ON JAPAN]] |publisher= [[ロッキング・オン]] |volume= 36 |issue= 11 |page= 126 }}</ref>。

編曲はベーシストの[[穴見真吾]]と編曲家の[[LASTorder]]の共作。曲は[[ファンク]]調でありながら、後半に[[レゲエ]]や[[ダブ]]の要素が取り入れられている。穴見は{{行内引用|ハラハラしたり、振り回されるような映画のアミューズメント感みたいなものが曲に出ると良いなと思い、フレーズやきりきりとした音色を取り入れるなどを意識して作りました}}と語っている。

== リリースおよび演奏披露 ==
「馬鹿の一つ覚え」は、2024年11月13日に[[音楽配信|配信限定]][[シングル]]として発売された<ref>{{Twitter status|ryokushaka|1856351253275566549}}</ref>。この2日後の11月15日にはライブレストランを舞台とした[[ミュージック・ビデオ]]が公開された。監督は「[[花になって]]」のミュージック・ビデオも手がけたMESSが務めた<ref>{{Twitter status|ryokushaka|1857378008983830759}}</ref>。

ライブ演奏は、発売直近に開催された全国ライブハウスツアー『緑黄色社会 Live House Tour "Laugh"』で初披露となった。

テレビの音楽番組においては、ミュージック・ビデオの公開と同日に放送された[[テレビ朝日]]系『[[ミュージックステーション]]』で初披露となり<ref>{{Twitter status|ryokushaka|1857414975926767680}}</ref>、11月25日に放送された[[TBSテレビ|TBS]]系『[[CDTVライブ!ライブ!]]』ではフルサイズで披露された<ref>{{Twitter status|ryokushaka|1860996449116491799}}</ref>。その後11月30日に放送された[[フジテレビジョン|フジテレビ]]系『[[ミュージックフェア]]』でも披露された<ref>{{Twitter status|ryokushaka|1862791177205870997}}</ref>。

== 評価 ==
ライターの[[石井恵梨子]]は、本作全体を通して「最もいい仕事をしている」のが穴見が弾くベースラインであるとし、[[J-POP]]でここまでベースを面白く聴かせる曲も珍しいと評した。また、長屋が書いた歌詞および[[ボーカル]]について善悪や被害者／加害者の目線で裁くことなく、伸るか反るか、派手なショータイムの幕開けとして描いているから、聴き心地はあくまでスカッとしている。めくるめく声色の違いも楽しいと評した。

音楽評論家の[[スージー鈴木]]は本作を「ベースの音に驚いた」楽曲とし、後半の「たゆたゆしすぎるわ　貫いてよ愚の結晶」という一節を引き合いにベースと歌詞に二度驚きます……バンドの個性に気付くのが遅過ぎましたと述べた。また、長屋のボーカルについて[[Ado]]や[[ゲスの極み乙女。]]、穴見のベースプレイについて[[サディスティック・ミカ・バンド]]の[[後藤次利]]を想起したと述べた。

ライターの杉浦美恵は、音楽雑誌『[[ROCKIN'ON JAPAN]]』（2025年1月号）に寄稿したレビューでめまぐるしく展開するサウンドはベースも鍵盤もギターもそれぞれにその音の存在を主張しながら、長屋のボーカルを軸にして抒情性豊かに重なり合っていく。少しやさぐれたイメージで、時に巻き舌なども交えながら「嘘」を暴き出すようにクリティカルに突き刺さる長屋のボーカル。このシアトリカルな歌唱が外連味なく表現できるのも彼女の大きな魅力だろう。伸びやかなファルセットの奥にも毒を感じさせるその歌世界に、リョクシャカのポップのさらなる広がりを見たと評した。

== クレジット ==
※出典
* [[長屋晴子]] &ndash; [[ボーカル|Vocal]]
* [[小林壱誓]] &ndash; [[ギター|Guitars]]
* [[peppe]] &ndash; [[ピアノ|Piano]], [[キーボード (楽器)#電子楽器としてのキーボード|Keyboards]]
* [[穴見真吾]] &ndash; [[エレクトリックベース|Bass]]
* [[LASTorder]] &ndash; [[打ち込み|Programming]]
* [[城戸紘志]] &ndash; [[ドラムセット|Drums]]
* 村上宣之 &ndash; [[レコーディング・エンジニア|Recording]] & [[ミキシング|Mixing]]

== チャート成績 ==
{| class="wikitable sortable"
|+ 週間チャート
|-
! チャート (2024年) !! 最高位
|-
| [[Billboard Japan Download Songs|Japan Download Songs]] (''[[Billboard JAPAN]]'')
| style="text-align: center;" | 13
|-
| 日本 ([[オリコン]]デジタルシングル)
| style="text-align: center;" | 14
|}

== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}} 
<references />

== 外部リンク ==
* {{歌ネット|363643}}
* {{URL|1=https://www.ryokushaka.com/discography/archive/?ESXX02962B01A|2=馬鹿の一つ覚え}} - 緑黄色社会 Official Site

{{デフォルトソート:はかのひとつおほえ}}
[[Category:2024年のシングル]]
[[Category:緑黄色社会の楽曲]]
[[Category:長屋晴子が制作した楽曲]]
[[Category:日本映画の主題歌]]
[[Category:嘘を題材とした楽曲]]
[[Category:楽曲 は|かのひとつおほえ]]
{{Wikipedia/Ja}}