ケータイ少女
『ケータイ少女』(ケータイしょうじょ)とは、ジー・モード (G-mode) が製作する携帯電話向けの恋愛シミュレーションゲームである。
2005年9月に東京ゲームショウで発表され、2007年4月現在ソフトバンクモバイル、NTTドコモ、au向けに提供されている。後にパソコン用ゲームソフトへの移植(フルボイス化)、アニメ化などが、プロデューサー・長木一記により進められた。
インターネットラジオ『ケータイ少女 ~ラジオスピリッツ~』が2006年11月29日より音泉でオンエア中。パーソナリティはリン役の寺田はるひが行っている。
連載コミック『ケータイ少女』は2007年1月19日より、「月刊少年ファング」で連載中。作画は渡辺とおる。また、2007年6月23日には小学館・ガガガ文庫でノベライズ作品が発売される。涼風涼著。
概要
携帯電話向けのゲームは、容量の制限からボリュームが少ないものが多かった。そんな中で、『ケータイ少女』は300以上という豊富なイベントや、作中に登場する女性とのメールのやりとりという、携帯電話というプラットフォームを意識した部分、携帯向けながら一部の台詞には声優によって声が当てられているなど、十分なボリュームとなっている。
また、携帯電話は画面が2インチから2.6インチと小さいが、それを逆に利用して、十字キーやモーションコントロールセンサーを利用して立ち絵を閲覧するという手法を取り入れた。2005年に発表され、モーションコントロールセンサーを搭載したボーダフォン(現:ソフトバンクモバイル)の携帯端末、V603SHに体験版がプリインストールされた。その後、NTTドコモ、auに移植された。
各イベントは発生時にダウンロードして、携帯本体もしくはメモリーカードに保存するという形で保管する。当時の携帯アプリはメガアプリの登場直後だったが、ケータイ少女の総容量は8メガバイトにも及び、コンシューマー機からの移植でない純粋な携帯ゲームとしては前代未聞のボリュームを持っていた。ユーザーの間でも携帯ゲームとしては密度の濃い内容に絶賛の声が上がり、2007年に『ケータイ少女PC』として携帯発のゲームとしては史上初のPCゲームへの移植が行われた。このときにフルボイス化、新イベント追加などのパワーアップが図られた。
更にはアニメ、コミックなどのマルチメディア展開も行われている。
あらすじ
主人公の相田尋は、彼女のいない平凡な高校二年生。秋のある日、とある携帯サイトから待ち受け画面をダウンロードする。すると、激しい光を放った彼の携帯電話が小さな女の子に変化してしまった。リンと名乗るその少女が告げた事は…
「クリスマスまでに彼女を作らないと、リンは元の世界に戻れず、尋の携帯が消えてしまう」
彼女を作る――その目的のため、ケータイ少女・リンとの変わった生活が始まる。
登場人物
- 相田 尋(あいだ ひろ)(声:茂木滋(ドラマCD)、石田彰(アニメ))※ 名前は変更可能
 - 本作の主人公。弦摩学園に通う高校二年生。
 - リン(声:寺田はるひ)
 - 尋のケータイ少女。尋の恋愛をサポートする。
 - 携帯電話なのに、何故かくしゃみをしたり寝坊をする。
 - 美島 いちる(みしま いちる)(声:小清水亜美)
 - 尋の幼馴染みの女の子で高校二年生。陸上部に所属している。
 - 甘いもの好きで、尋達を連れてケーキ屋に行く事もある。
 - 山田 綾乃(やまだ あやの)(声:佐藤利奈)
 - いちるの従姉妹で高校三年生。
 - 受験生なのだが、後輩に頼まれて弓道部で指導をしている。
 - 真面目で世話焼き。読書が好きで、図書館にいる事も多い。
 - 小鷹 啓介(こだか けいすけ)(声:小笠原淳(PCゲーム)、鈴木千尋(アニメ))
 - 尋の親友で高校二年生。オタク趣味を持っている。
 - 友人思いだからか、交友関係が広い。
 - 巴 沙代(ともえ さよ)(声:高橋美佳子)
 - 無口な女の子。高校二年生。
 - 吹奏楽部に所属しているがピアノが好きで、音楽室にいる事も。
 - 私服姿は(水着も含め)ゴスロリ。
 - 後刀 美弥(ごとう みや)(声:植田佳奈)
 - 多趣味で流行のモノが好きという、今風な高校二年生。
 - 華道部に所属している。ネットゲームを夜通しやるという。
 - 実は「ケータイ少女」ならぬ「ケータイ少年」の持ち主。ちなみに、ケータイ少年の名前は「テル」という。
 - 藤宮 桃香(ふじみや ももか)(声:名塚佳織)
 - 尋の後輩で高校一年生。尋を中学生の時代から知っている。桃香曰く「有名人」だったらしい。
 - 天文部に所属している。
 - クマのキャラクター「ダラグマー」が好きで、キャラクターグッズを集めている。やや思い込みが激しい面もある。
 - 大樹 結衣(おおき ゆい)(声:寺田はるひ)
 - 隠しキャラ。11月27日まで他のメンバーの好感度を上げなければ登場する。
 - 元バレー部に所属していたらしい。
 - ミステリアスな雰囲気の大人の女性で、年下趣味。
 
ゲーム版スタッフ
携帯電話向け
- プロデューサー:長木一記
 - ディレクター・シナリオ:仲山時彦(シークス)
 - キャラクターデザイン:ナルトヒロユキ(工画堂スタジオ)
 - 開発:シークス、工画堂スタジオ、サイトロンデジタルコンテンツ、G-mode
 
パソコン向け
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アニメ
アニメ『ケータイ少女』は2007年3月20日より、Yahoo!動画にて配信中(Webアニメ)。後にQlick.TVでも配信された。
全5話+エピローグ。1話あたりがオープニング・エンディングを含めても7分弱と、非常に短い。
Yahoo!動画にて配信されたエピローグでは、オープニングと第2話の本編映像そのものが流された後、第5話までと異なるエンディング『笑顔のメッセージ』が流され、再び本編(エピローグ)に入り最後に巴沙代のみで歌う『ミライエンジェル』が流された。Qlick.TVでは同内容のものが山田綾乃バージョンで配信される。なお、このエピローグの登場キャラクターは公式ブログ及び携帯電話向けサイトの投票にてそれぞれ1位になったものである。
スタッフ
- 原作:G-mode(携帯アプリ「ケータイ少女」)
 - 監修:長木一記
 - 企画:長木一記、橋本実、山本健司、臼井久人、柳村努
 - プロット:吠士隆
 - シナリオ:佐藤和治
 - キャラクターデザイン・作画監督:渡辺真由美
 - 美術監督:楠元裕也
 - 撮影監督:塩見和欣
 - 編集:森田清次
 - ビデオ編集:SonyPCL、竹村知己
 - 音響監督:渡辺淳
 - 音響プロデューサー:西名武
 - 録音スタジオ:スタジオT&T
 - 音響製作:株式会社 ハーフ エイチ・ピースタジオ
 - 音楽ディレクター:佐藤純之介
 - A&R:木戸健介
 - ケータイ少女広報宣伝部:寺田はるひ(部長)、名塚佳織(部長補佐)、植田佳奈(特命係長)、鈴木千尋(宴会部長)、佐藤利奈(部付受付嬢)、飯塚雅弓(部付シンガー)、新谷良子(部付妹)、長木一記(平社員)、仲山時彦(アルバイト)、木戸健介(パトロン)
 - 協力:81プロデュース、アーツビジョン、アイムエンタープライズ、インターネットラジオ<音泉>、キュアメイドカフェ、月刊少年ファング、工画堂スタジオ、コスパ、ジー・ストア、俳協、BEWE、マウスプロモーション、八重垣事務所
 - アニメーションプロデューサー:光延青児
 - プロデューサー:長木一記、山口実、西川琴美、井上俊次
 - 監督・絵コンテ・演出:矢吹勉
 - アニメーション制作:スタジオ雲雀
 - 製作:「ケータイ少女」アニメ版製作委員会(株式会社ミルキーカートゥーン、タブリエ・コミュニケーションズ株式会社、東芝エンタテインメント株式会社)、「ケータイ少女」アニメ版パートナーズ(株式会社ジー・モード、株式会社ランティス、ガンホー・モード株式会社、株式会社シークス、株式会社工画堂スタジオ)
 
主題歌
- ※ エピローグにはエンディングのロールが2回存在した。ただし、1回目は「エンディングテーマ」、2回目は「エンディング主題歌」とされている。
 
- オープニング『恋速ジェット』
 - 歌:小清水亜美・佐藤利奈・高橋美佳子・植田佳奈・名塚佳織、作詞:rino、作曲:大川茂伸、編曲:大久保薫
 - エンディング1『ミライエンジェル』(第1話~第5話)
 - 歌:小清水亜美・佐藤利奈・高橋美佳子・植田佳奈・名塚佳織、作詞:羽月美久、作曲・編曲:小松一也
 - エンディング2『笑顔のメッセージ』(エピローグ)
 - 歌:リン(寺田はるひ)、作詞:畑亜貴、作曲・編曲:小池雅也
 - エンディング3『ミライエンジェル』(Yahoo!動画でのエピローグ)
 - 歌:巴沙代(高橋美佳子)、作詞:羽月美久、作曲・編曲:小松一也
 
サブタイトル
- 着信1 美島 いちる
 - 着信2 巴 沙代
 - 着信3 後刀 美弥
 - 着信4 藤宮 桃香
 - 着信5 山田 綾乃
 - エピローグ
 
外部リンク
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